家造りの基礎知識
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住宅づくりには不安がいっぱい
住宅建築は一世一代の大事業。信頼できる業者を選び、十分時間をかけて、大満足の家づくりを目指したい。住宅計画が持ち上がると、誰しもそう考えます。 しかし、いざ実行に移してみると、なかなか理想通りに進まないのが家づくりです。「家は3回建てないと満足しない」というように、初めての経験ではどんな障害が待ち受けているか予想がつきません。かといって格言通りに、次のチャンスが巡ってくるのを待つのも気の長い話。事前にできるだけ努力して、さまざまな障害を取り除き、後悔のない家づくりをしたいものです。 では、住宅づくりにはどのような障害が待ち受けているのでしょうか。代表的なものをあげてみると・・・・・・
(一)どこに依頼してよいかわからない
「どこからでも情報を入手できる今日、住宅会社選びなど簡単」とあなたは考えるかもしれません。しかし、私たちユーザーがつかむことのできる情報は、実は非常に限定されたものなのです。 テレビや雑誌などマスメディアにおいては大手住宅メーカーの独擅場です。すでに、有力なメディアとなっているインターネットに目を向けると、比較的小規模な住宅会社もホームページを作っていて、それぞれの魅力を打ち出したり、社長やスタッフのブログ記事を載せるなど、ユーザーに興味を持ってもらうために様々な工夫をこらしています。いずれにしても、これらメディアに載るものすべてが広告宣伝の一種ですから、客観的な情報は得られません。 人からの紹介も、近隣とのつきあいが希薄となった昨今では、近所の「安心工務店」にたどりつくのは難しいでしょう。親戚や知人、会社の上司などからの紹介は、断りづらく、義理がらみに陥りがちです。 ですから、
◎私たちには建築業者についてのできるかぎり客観的な情報が必要になります。
(二)じっくりと計画を練る余裕がない
いくら住宅計画が大事業だといっても、自分自身の現在の仕事を放り出してまでそれにかかりきれるわけではありません。業者選びにしても、本当に安心できる会社を選び抜くためには、ある程度の時間、余裕が必要です。 しかし、総合住宅展示場などを訪れると、そうゆっくりと業者探しをしてはいられなくなります。例えば・・・・・・
あなたが建築業者探しのために総合住宅展示場を訪れたとします。そこには大手住宅メーカーのきらびやかなモデルハウスがずらりと並んでいます。いくつかの気に入ったモデルハウスで、あなたは係員にうながされて記名を残したり、アンケートに協力したりして帰ります。すると、すぐにそこの営業マンが自宅にやって来ます。営業マンは、自分の成績をあげるために、住宅の計画を急がせます。あなたは「まあ、知名度の高い大手メーカーだし、安心だろう」という先入観で、営業に来る二、三社から相見積りを取り、そのうちの一社を選ぶことになります。住宅会社が決まると、後はその会社のマニュアルにのっとったスピーディな計画が進行し、あっという間にマイホームができあがってしまいます。 はたしてこれで、納得のいく住宅づくりができるのでしょうか? ですから、
◎私たちにはじっくりと家づくりに取り組める相談相手が必要なのです。
(三)住宅に十分な費用をかけられない
これは、特に土地のないユーザーにありがちです。住宅を建てるのに土地探しから始めなければならない人は、土地の購入費で予算の大半が削られ、ウワモノ(住宅)にはほとんど費用がかけられなくなります。そして、「分譲住宅で手を打とうか」という結論に落ち着いてしまいます。しかし、地域の優れた工務店に依頼すれば、限られた予算の中であなたの希望やこだわりを十分取り入れた注文住宅ができるかもしれません。もし、更地や建替えが可能な中古住宅を探すことができれば、自分の理想の家が手に入るわけです。 ですから、
◎私たちには予算に応じた対応をしてくれる建築業者が必要なのです。
この他にも、初めての家づくりにはさまざまな障害が待ち受けているはずです。本サイトは、このような障害をひとつひとつ解決するためのよき相談相手となるであろう工務店を紹介しています。
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