(9)安心工務店選び……ここをチェック
それでは、「安心工務店」を選ぶときのチェックポイントをいくつかあげておきます。工務店の営業形態はさまざまなので、中にはこれに当てはまらない「安心工務店」もあるでしょう。これはあくまで参考までと捉えてください。
(一)近くに店がある
工務店の魅力の一つが「身近にある」ということです。工事中も工事後のアフターメンテナンスにおいても、何かあればすぐ駆けつけてくれる身近さがポイント。急な修理をお願いしてもなかなか来ないような建築業者では不安です。できれば、自宅の近くに会社を構えているところを選ぶのがベストです。遠くても車で一時間以内のところに会社がある業者が理想でしょう。もし、どうしてももっと遠くの会社に工事を依頼したい場合は、緊急時やアフターメンテナンスの対応をどうするのか、具体的に話を聞いておく必要があります。
(二)施工現場の充実度
施工現場を見ることができたら、チェックのチャンスです。素人には工事内容のチェックは難しいかもしれませんが、観察してほしいのは、施工者の態度(くわえタバコなど)、現場の整理整頓の程度などです。施工現場がしっかりしている工務店はなにごとにつけても仕事が丁寧だと推測できます。
本書に掲載されている「安心工務店」はそのほとんどが現場見学会を行なっているので、ぜひ、参加するとよいでしょう。
この種の催し(イベント)は、最初から見せるつもりで実施しているので、あら探しはできないかもしれませんが、誰が来るかわからない状況で見学会が開けるということは、施工技術や施工者の仕事ぶりに関して、ある程度の自信があると考えてよいでしょう。
(三)ユーザーの評判
その建築業者で建てたユーザーの生の声を聞くことができれば最適。それができなくても、回りの評判や口コミは気にしておきたいところです。
(四)保証
先に取り上げた「住宅品質確保促進法(品確法)」の「十年保証」について、どのような対応をしているか確認しておきたいものです。
中小工務店の場合、左記のような組織に加盟していることが多いので、その保証内容については、ホームページなどで確認しておくとよいかもしれません。
(財)住宅保証機構:03-3584-5748 http://www.ohw.or.jp
(五)資格所有者を抱えている、またはしっかりした外注システムを持っている
工務店の中には、建築士やインテリアコーディネーターは外注という会社もあり、それはそれで一つの考え方です。優秀なフリーランサーと契約している会社であれば、社内の資格者だけに任せているところより、概して仕事の質は高いといえるでしょう。もちろん、その上で社内に建築士、インテリアコーディネーターを抱えていればベストで、細かな対応力に優れているといえます。
問題なのは、内部にせよ外注にせよ、計画にあたってそれらの専門家をしっかり関わらせているかということです。
建築士、インテリアコーディネーターの他に次のような資格があります。
・福祉住環境コーディネーター:東京商工会議所が認定する福祉関係の住宅計画に関するコーディネーションの資格。
・インテリアプランナー:(財)建築技術教育普及センターが認定するインテリアの設計に関する資格。住宅ばかりでなく、商業空間や公共施設のインテリア設計も視野に入れている。
・キッチンスペシャリスト:(社)日本住宅設備システム協会が認定するシステムキッチンのプランナー、アドバイザーの資格。